広島県中小企業団体中央会

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コロナ禍でがんばる組合・企業紹介

アクリル板で飛沫をガード!オーダー品にも完全対応
2020-10-08
株式会社ワイザーリンケージ(広島県東部機械金属工業協同組合組合員)
 
 樹脂・プラスチックの卸売り・加工などを手がける同社は、新型コロナウイルスの対策商品として、飛沫防止アクリルパーテーションを製作している。規格品も扱っているが、注文の殆どはオーダー品。ユーザーの設置場所に合わせたサイズで製作している。
 製造業の景気低迷を受け、既存取引の売上が減少する逆境の中、自社の強みを活かして勝負できる市場を見出した。4月頃は多くの同業他社もパーテーションを製作していたが、6月以降も製作を続けている企業は減少。多くの企業にとって、「材料の調達」「販売先の確保」がハードルとなった。
 一方、同社は自社で卸売業も営んでいるため、材料の調達力に強みがあることに加え、事務機メーカーとタイアップして製品を製作・販売するなど、販路面でも充実。また、製品の見栄えにも拘っており、ボート・脚部分ともにクリアで無駄のない、スタイリッシュな外観で他社製品と差別化している。評判を聞いた近隣の企業から直接注文が入ることもある。
 同社が所属する広島県東部機械金属工業協同組合の事務局は、同社のパーテーションを使用。藤井良朗事務局長は「オーダー品なので事務所レイアウトにフィットしている。安心して仕事ができ、重宝している。」と語る。
 なお、同社ではフェイスシールドも製作しており、他社と連携しながら新しい発想のフェイスシールドの開発を進めている。
 
 
ウイルス感染を防止!消毒液の足踏みスタンドを自社開発
2020-10-08
株式会社和田製作所(協同組合福山鉄工センター・広島県東部機械金属工業協同組合組合員)
 
 新型コロナウイルスの対策商品として、足踏み式消毒スタンド「ステップトリガー」を開発した。金属プレス加工を行う同社であるが、自社製品の開発は大正12年の創業以来初めて。自社技術の応用で、コロナ禍の逆境をチャンスに変えた。
 施設入口などに設置されるトリガー式消毒スプレーは、使用者が指でレバーを引く必要があるため、使用を敬遠されがち。同製品を使えば、トリガーに触れることなく消毒ができる。プッシュ式消毒スプレーの足踏み式スタンドは世に広まっているが、トリガー式に対応した製品は未だに少ないことから、ニッチ需要の獲得を狙った。
 また、同製品はステンレス素材のシンプルな構造で、持ち運びも丸洗いも簡単。足踏みを動力とするので、災害時にも使用でき、環境に優しいという特長もある。これらを実現したのが、同社の金型造りの技術。金属プレス技能士、プレス金型製作技能士など難関国家資格の1級を持つ技術者を多数擁しており、設計から製造までを自社で完結することで、低価格と機能性を両立した。
 販売先には、スーパーや飲食店、コンビニなどを想定。すでに福山市内のラーメン店などで導入されており、今後も受注の増加が見込まれている。

世界初!抗ウイルス抗菌フィルムRIKEGUARD® 使用のフェイスシールド量産開始
2020-10-08
平岡工業株式会社
 
 自動車用金型設計製作などを手がける同社は、新型コロナウイルス感染症に対する緊急支援として、フェイスシールド「SUPER HGSHIELD(スーパーエイチジーシールド)」の量産・販売を開始した。
 当フェイスシールドは、額部分に通気孔のない全方位から飛沫を防ぐことができる「01R(ゼロワンアール)」と、額部分に通気孔があり、くもりにくく動きやすい「02R(ゼロツーアール)」の2タイプ。
 抗菌・抗ウイルス性、安全性を認証するSIAA(抗菌製品技術協議会)マークを取得した、リケンテクノスが開発する「リケガードフィルム」を使った世界初のフェイスシールドであり、5月に量産を開始し、医療機関や福祉施設への寄贈も行った。
 7月には、熱中症対策と新型コロナウイルス感染拡大防止を両立した、違和感なく日常にも溶け込みやすいデザイン性のある「メガネ型フェイスシールド」を開発し、百貨店や学校などにも提供していきたい。

医療用ガウン28万着を組合員が生産
2020-10-08
広島県アパレル工業組合
 
 衣料品メーカーなどで構成される同組合傘下の6社は、医療用アイソレーションガウンの生産を日本政府から受注した。6月から7月にかけて約28万着を生産し、厚生労働省に納める。
 新型コロナウイルスの感染拡大で、同ガウンは需要が激増しているが、日本ではその多くを輸入に頼ってきた。ところが、新型コロナウイルスの影響で輸入が停滞気味となり、日本国内での同ガウンの調達が急務となった。
 早期の調達を目指す政府は、同組合の上部団体である日本被服工業組合連合会に協力を要請。同連合会は、傘下の工業組合などを通じて、国内で同ガウンを生産できる工場の確保に動き、政府の要請に応じた。
 同組合傘下の6社は「医療現場で働く方々のご尽力に少しでも貢献できれば」との思いで今日も生産を続けている。

土産品店で福袋を販売!尾道の味を知ってもらうきっかけに
2020-10-07
尾道観光土産品協同組合
 
 同組合が運営する土産物店「尾道ええもんや」は、組合員の製造する菓子や海産物といった尾道の土産品を詰めた福袋を発売した。価格は1袋1,080円。袋の中には4~5千円分のバラエティに富んだ商品が詰まっている。
 新型コロナウイルスの影響で観光客が激減。組合店舗も売上の大幅減が続く中、広島県の休業要請に応じ、4月中旬から5月末まで全3店を臨時休業とした。長い休業の結果、組合員では4月・5月分の商品在庫を抱える形となり、更に賞味期限が迫ってくる事態となっていた。
 こうした状況を受け、組合の役員会で対策を協議。その際、「福袋を販売してはどうか」との声が上がった。福袋は安価で販売するため、組合の仕入先である組合員にとっては採算度外視になる。調整の難航が懸念されたが、フードロスを削減しつつ、商品の味を広められるというポジティブな試みとして、組合員の同意が容易に得られた。
 杉原専務は「福袋はお客様に大変好評をいただいており、開店前には30人の行列ができる日もある。これをきっかけに尾道の商品を知ってもらえれば嬉しい。」と語った。
(※現在、福袋の販売は終了しています。)

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