広島県中小企業団体中央会

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トップに聞く!組合・企業インタビュー

株式会社マークスラッシュ “糸が紡ぎ出す喜びの創造~「出会い」が人を創り、企業を繋ぐ~” 

2015-04-14


代表取締役  藤原 克実 氏

御社について教えてください

当社は、広島市を中心に、スポーツ用品、企業ユニフォーム、学生服などにチーム名や社名、氏名等のマーク加工を行っております。一般的にマーク加工の方法には、シルクプリント印刷、ラバープリント印刷、カッティングシート、昇華プリント、刺繍縫製加工があり、当社ではどの場合でも対応できる生産加工体制を構築しております。

御社が大事にしていることを教えてください
当社は、「出会いとタイミング」を最重要に考えています。この取材についても大事な出会いの1つです。ちなみに、当社が始まったきっかけも1つの出会いからです。突然、関連会社の(有)このみやにスポーツメーカーの方が飛び込んで来られ、パンツのリフォーム依頼がありました。そして、その後のお付き合いを経て、現在のマーク加工事業を始めるに至りました。当社は、これからも企業間連携や組合の皆様との連携を模索し、新たな出会いからのビジネスチャンスを求めて参ります。
ものづくり補助金の活用について教えてください
以前から刺繍業界は、職人の手で専用ミシンにより刺繍を施していましたが、職人の高齢化やミシンの製造中止等により、従来のやり方の継続が困難な状況にありました。そこで、ものづくり補助金を活用し、今まではできなかったシワが寄りやすいユニフォームやジャージにも団体名や氏名の刺繍が自動で加工できるようになった事に加えて、作業効率の30%向上を達成するなど、職人技であった専門技術を機械化する事に成功しました。

御社が社員に求めることについて教えてください
まず一番に、洋服が好きなこと。ファッション、洋裁、スポーツなど、「好きこそものの上手なれ」です。また、スポーツ、音楽、オタク、追っかけなど、何でも構いませんから「夢中になって取り組んだ経験」を持っていることです。こだわりのある人こそ仕事にやりがいや楽しさを見つけられると考えています。従って経営者は、大事な社員がどうすれば仕事に目覚めるか、組織の在り方と方向性を徹底的に考え抜く必要があります。

「働き方」について教えてください
社会人は一般的に、頭と体が働く一番元気な時間に仕事をしています。朝食の献立を夕方食べても味が薄く、行きつけの居酒屋料理も起床後は味が濃く感じられます。人は就寝中に浄化されているから朝をリフレッシュして迎えられる事からも、仕事の時間をいかに楽しく過ごせるかというのは、仕事をする上でとても重要なファクターです。
また、仕事は「ツール(道具)」であり、人間力を高める重要なものです。道具は手に合わないと違和感があり長続きしません。自信を持って取り組める仕事をして、40歳、50歳と歳を重ねた時に、オーラや輝きがある人間力溢れる人物に成れているかどうか、これが一つの指標になると考えています。

働きやすい組織作りについて教えてください
以前は、人手が必要になった場合は各セクション別で募集していました。しかし、現在は毎年新しい風が吹き込むよう、全セクション一括で広範囲に募集を行っています。新しい視点をもった人たちを経験のあるベテランが教え、社員全体が成長し続ける組織作りに精を出しています。また、当社を含むこのみやグループでは、女性社員が働きやすいと感じる組織であることが必須条件です。女性が働くには、結婚、出産、産休、育休、育児など、急な勤務変更が必要となる事例が必ず存在します。安心して働ける職場を形成しなければ、会社の重要な財産となっていく人材はなかなか定着しません。保育園から突然「お迎えにきてください」と伝えられても迎えに行く、急な体調不良が起きても休みをとれる、そのような突発性のある事態でも対応可能な業務の確保や、理解ある女性社員を適切に配置し、相互にフォローできる体制を整えていきます。時代の流れを見ても、女性が働き続けられるレベルの組織を作っていかなければ、今後、優秀な人材の確保は難しくなるでしょう。

読者の皆様に伝えたい事があれば教えてください
洋服を“装う”事は人間だけに許された“喜び”です。それぞれの人が自分の個性に合わせて洋服を選び、それぞれの人が自分のサイズに合わせて装う。私達はお客様に“装う喜び”を感じて頂く為の手助けをしております。これからも当社は装う喜びの創造を追求して参ります。今後とも宜しく御願い申し上げます。

株式会社マークスラッシュ
(このみやグループ)
広島市中区西十日市町1-21
TEL:082-503-7321
HP:http://www.konomiya-group.jp/