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協同組合庄原ショッピングセンター “庄原で日々の生活の楽しさと安らぎを ” 

2015-05-28


庄原で日々の生活の楽しさと安らぎを
~地域ニーズに沿った共同店舗を目指して~

協同組合庄原ショッピングセンター  理事長 宮﨑 良治 氏

組合について教えてください
当ショッピングセンターは庄原市中心部に位置し、30年以上の長きにわたり地域に密着し、市民生活の拠点として、地域を支える基盤としての役割を果たしてきたと自負しています。
近年、庄原市の人口は減少傾向にあり、これに伴い商圏の人口自体も減少しており、また若者が広島市内や県外に流出する傾向が続いています。そのため当組合においては、現在の購買を支えている高齢者に対応したサービスの向上を図るため、様々な取り組みを実施してきました。“物を売るだけでなくお客様とのふれあいを大切に”をスローガンに、これからも地域のにぎわい創出を続けて参ります。

共同店舗内で地域交流デイサービス事業を開始されたようですね

当組合では、本年3月19日より、空店舗スペース等を有効利用するため通所介護施設「ひなぎく」(デイサービス)をテナントとして誘致しました。空き店舗の解消と高齢者の利便性の向上を目的に、国の地域商業自立促進事業を活用し、売り場を改装。以前から認知症の相談会などで連携を図っていた、医療法人社団聖仁会に呼びかけ実現しました。 当施設では、要支援・要介護者にリハビリや体操などのサービスを提供するとともに、機能訓練のためのトレーニングマシーンを備え、自立支援を後押しすることとしています。
また、施設内には健康相談等を行う認知症サロンや交流スペースを設け、要支援・要介護者だけでなく、孤立しがちなその家族の交流の場にもなっています。

地域のニーズについて教えて下さい
一昨年、地域中小商業支援事業補助金(地域商業再生事業)の地域状況調査分析事業を活用し、地域住民やショッピングセンターの利用者に対し、ニーズ調査を実施しました。中でも高齢者からは、「健康維持ができる施設や高齢者の集える場所の設置」に対する要望が多数寄せられました。そこで、このたび通所介護施設のオープンにより、地域の要望に基づいた取り組みがようやく形となりました。今後は、デイサービス事業がない日には地域の住民活動等へと開放し、地域の皆様が活発に出入りできる仕組みをつくっていきたいと考えています。調査では、他にも若年層から「レジャーや子育て施設」の要望が多く寄せられました。今後これらのニーズに対応していくため、待ち合わせがしやすく交流の生まれるバスの停留所や、子供がゆっくり遊んで待てる空間づくりなど、地域に根付いたコミュニティ施設にしていきたいと考えています。

補助金を上手く活用されていますね
当組合の取り組みに沿った補助金があれば、積極的に活用させていただいております。そのためにも常にアンテナをはり、行政や支援機関等と連携するなど情報収集に努めています。昨年、一昨年と「商店街活性化事業補助金」を活用し、地域のにぎわい創出を行いました。イベントには庄原市外からの来訪者も多く、イベントを機にショッピングセンターの魅力に気づいていただけたものと実感しています。また、「商店街まちづくり事業費補助金」を活用し、地域の安全・安心への要望に応える形で、防犯カメラの設置や街路灯のLED化、トイレの改修を行いました。筋力が低下された高齢者、足の悪い高齢者・障がい者、お腹の大きい妊婦の皆様にとって、和式便器を洋式化することで、安心して、ショッピングセンターに長時間滞在していただくことが可能となりました。改装効果として、ショッピングセンターの傍を通る際にトイレを利用して、合わせてお買い物もして帰るという、新たな顧客の流れも生まれました。

今後の方針について教えてください
これまで、当組合では「いつ訪れても何か新しいことをやっているショッピングセンター」と、地域の皆様に感じてもらえるよう日々取り組んで参りました。消費者は敏感ですから、マンネリ化したり情報が届かなくなったりすると、さびれた店舗のイメージに繋がってしまいます。これからも当組合は行政や支援機関等と密接な連携をとり、地域の皆様と共に歩んでいけるよう、安心して利用でき、楽しんでもらえる場所と空間を創り続けていきます。

   


  







協同組合庄原ショッピングセンター
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